例えば、ある時間帯だけに異常なダウンが認められれば、その時間帯のオペレーションが完全になされているかどうか、まず再確認する必要があります。問題があれば、その時間帯のオペレーションを最優先で立て直すことです。また、オペレーションのレベルが高いにもかかわらず、継続してダウンが続くようであれば、周辺の競合店の状況確認や、場合によっては現金管理に関する確認(不正チェック)までも行い、原因や問題点を探る必要があるのです。
それでは前号の「平日曜日時間帯別売上分析グラフ(資料3)」のグラフを元に、曜日時間帯別売上分析を行い、このファミリーレストランの問題点と対処方法を探ってみましょう。
例えば、この店では土曜と日祭日には、あまり問題が無いとします。ここに示したのは平日だけのデータですが、ここに大きな問題があります。それは、平日の日数が一番多いことです。
グラフから直ぐに読み取れることは、ランチタイムの顕著なダウンです。ここで問題点の仮説を立てることが可能となります。
といったように、有能な店長やエリアマネージャーであれば直ぐに問題点を挙げることができます。ここに挙げたのは、優先順位順(2と3が入れ替わることもあります)であり、直ぐに実際に店舗で、『現場・現実・現物主義』でチェックし、確認することで、対応が可能となります。
曜日時間帯別売上分析は前月対比だけでなく、一年間以上データを取り続け、前年同月対比も同時にできれば、確度が増し、さらに役立つ分析や対応が可能となります。大切なことは、まず毎日必ず時間帯別売上高と客数をデイリー集計表に記入する習慣をつけることです。