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清水均のフードビジネス短信

第2回 ファインカジュアルとファインダイニング-その2-

クライストチャーチのファインダイニング「オクタゴン」

前号(その1)の業態説明からも分かるとおり、5感を満足させるトータルコーディネイトが、商品の提供方法やサービスを含め、商品コンセプトには不可欠なのです。5感とは、「視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚」を表します。業態コンセプトをベースに、店舗デザインとインテリア、商品づくり(食器や盛りつけ・提供方法)、サービスレベル、ユニホームのデザイン、音楽の選曲やサウンドの品質、椅子の座り心地や雰囲気、メニューブックのデザインや風合い、そして手で持った際の触感など、5感を通してクリエイティブにトータルコーディネイトすることが重要なポイントです。

ニュージーランドは北島と南島に分かれ、人口は418万人です。その第一の都市は北島のオークランドであり、全人口の1/3(約140万人)が集中する大都会です。第二の都市が南島のクライストチャーチであり、人口は約40万人です。ファインダイニングが成立するのは、各国で経済的にも商圏的にも第4位までの都市であり、最低でもこの規模の人口は不可欠と考えられます。そう云った意味からも、この都市にファインダイニングとして成立している好例として「オクタゴン」を紹介します。

オクタゴンとは、英語で八角形を意味します。1875年に、クライストチャーチで有名な建築家マウントフォートのデザインにより、トリニティー教会として建てられ、その教会をそのままレストランとしてリニューアルしたのがオクタゴンです。名前は、その大聖堂の形に由来しているようです。

マネージャーの説明によると、コンセプトは『ファインダイニング+エンターテイメント』であり、大聖堂正面にあったパイプオルガンをそのまま残した下にステージがあります。ピアノ、ドラムなどが配置されており、専属の洗練された女性シンガーやギターソリストがライブで代わる代わる登場します。

メニューは生ガキ、ロブスター、ラム、ステーキ、鹿肉とニュージーランドならではの食材と、それらにぴったりの欧米でも評価の高いマルボロー地区やネルソン周辺の地元ワインです。客単価はニュージランド・ドルで、チップを含め150ドルです。この金額は一般レストランの4~5倍に当たります。

  • フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均
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