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清水均のフードビジネス短信

第10回 「人材」採用と就職-その1-(2回連載)

その1 有能な「人材」採用のビッグチャンス

17年前の平成4年から3年間、ある大手外食企業の新卒者募集に関するお手伝いをしました。この時期は今程でないにしても、バブルが崩壊し、平成不況が年々深刻化する中で、大手企業が新卒採用者数を大幅に減らしていました。

採用担当だった役員は、「この時期こそ有能な人材を採用するチャンスと判断しています。ところが新卒者は外食業界と小売業界の違いも分からずに応募するケースが多いのです。その違いや外食業界の魅力について、『就職セミナー』で解説していただきたい。」とお願いされたのです。その役員はさらに、「新卒を採用しても、本当に役に立つまでには10年は必要です。その間の教育も重要です。」と続けました。

ファミリーレストランを主力とするグループ企業の中にあって、この会社は10年以上前から有機野菜の採用や一杯ずつ挽くコーヒーマシンの導入、3年前には割り箸の廃止など、常に先駆的な役割を果たしてきました。近年、企業全体としては、諸般の事情から窮地に追い込まれています。しかし、そのグループ企業の中にあって、この一社は、現在でも優良な業績で推移していると思われます(非上場となり不明)。17年前に採用した有能な「人材」が時を経る中で、教育と経験を積み重ねて「人財」となり、組織の中核としてその企業を支えているのです。

小泉前首相も引用した「百俵の米も、食えばたちまち無くなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」。これは幕末から明治に変わる大きな変革の時期に、長岡藩が英断した支藩から贈られた百俵の米の使い道の話です。

今は正に変革の時期であり、中小の外食企業にとっても人材採用のチャンスです。5年・10年後のビジョンを明確にし、教育体制を整え、有能な「人材」を採用し、「人財」に育成することです。売上的に厳しい局面はあっても、今後の発展と成長を決める大きな分岐点が今訪れています。

  • フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均
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