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清水均のフードビジネス短信

第10回 「人材」採用と就職-その2-(2回連載)

その2 プロ育成に不可欠な「タレント」と「キャリアパス・プラン」

大学で講師として20年を経る中、「就職の『職』とは、プロになることを意味している。プロとは、その仕事でどこに行っても、今かそれ以上の賃金を稼げる『人』のことだ。だから15年・20年経った時に自分がプロになれる企業を選ぶべきでは・・・」と一貫して学生に伝えています。

プロになるためには応募者にその仕事に対する適性がなければなりません。適性とは、その仕事が本当に好きで、「タレント(才能や資質)」があることです。素晴らしいサービスで常に話題となるザ・リッツ・カールトン ホテルでは、お客様と接するラインスタッフに対し、以下の11のタレントを世界共通の選考基準としています。

  • 職業倫理
  • 自尊心
  • 説得力
  • 人間関係拡大能力
  • チーム
  • 積極性
  • サービス
  • 共感
  • 心遣い
  • 正確性
  • 向上心
清水均著「ホスピタリティコーチング」日経BP社より引用しています。

また、プロに育て上げるには、企業側に「キャリアパス・プラン」が必要です。インターネットで検索すると、大手企業を主体に具体例をチェックできます。中小店でもキャリアパス・プランを作成することは可能です。5年~10年で独立できる制度や、のれん分けの仕組みを作ればいいのです。蕎麦店や寿司店などでは、江戸時代からこれらの制度を持っていました。各地にある30代の社長が経営する伸び盛りの数店舗規模の居酒屋などでは、積極的にこれらの仕組みを作り、自社に縁あって入った社員の動機付けと将来設計に結びつけています。

自社の経営理念(経営哲学)をもとに、各業態にあった「プロ」育成のためのタレントを明確にし、独自のキャリアパス・プランを作成し、示すことです。自社で働くことを通し、個人の成長に合わせ、「仕事の夢・暮らしの夢・人生の夢」が具体的に描けるようにするのです。その結果、優秀な学生アルバイトが自主的に社員に応募してくるようになります。

人手不足や人材難を嘆く前に、このかつてない不況をビジネスチャンスとして生かすことです。経営の規模にかかわらず、それができた店や企業が、サバイバル(生き残り)を超えて勝ち残り、不況経過後に新たな外食の雄として頭角を現すことでしょう。

  • フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均
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