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清水均のフードビジネス短信

第1回 新市場!テイクアウェイ専門店の可能性

今年も2週間ニュージーランドに視察に行った。食の安心・安全の先進国であり、欧米にはない独自のライフスタイルも育んでいる。ハワイから1000年前に移住したといわれる先住民のマオリ、その約800年後のキャプテン・クックの大航海を機に、英国、スコットランド、アイルランド、中国人が移住。さらにゴールドラッシュなどもあり、オランダを主体とするヨーロッパ、豪州、米国からも移住。

豊かな自然と肥沃な大地は、さまざまな食の可能性を感じさせる。第二次世界大戦中には、重労働や差別に耐えた中国人の子孫が、軍事用に野菜を栽培し販売していた程である。そして、この15年では、香港、台湾、シンガポール、韓国、ベトナムや日本からも移住者が急増している。要するに、多民族国家であり、さまざまな文化が習合(異文化が折衷・調和すること)し、新しい文化を生み出している。

夫婦共働きが一般的なニュージーランドでは、外食と並び、持ち帰って食べる「テイクアウェイ」専門店の利用も多い。日本では「テイクアウト(takeout)」というが、米国では「トゥーゴー(to go)」、英国流には「テイクアウェイ(takeaway)」が通常用いられる。韓国人やベトナム人の移民は、その商売熱心さと真面目な国民性から、世界のどの国に行っても『食』に関するビジネスを行っている。しかも、その国に合わせた付加価値を付けて売ることが上手である。

テイクアウェイ専門店は、ローコスト店舗である。オーダーカウンターとバックキッチンを備え、イートインスペースは無い。ベンチや小型の椅子・テーブルはあるが、オーダー後の待ち客用であり、そこで食べるのは稀である。メニューは各種チャーハン類、麺類、売れ筋の中華料理が主体である。さらに英国の流れを汲むフィッシュ(各種)&チップス、そしてハンバーガーまである店もある。ボリュームはどれもたっぷりで安い。料理はニュージーランドドルで10ドル(日本円で約700円)前後が主流だが、日本人なら1.5人分はある。ワンタンは約420円だが、それだけでたっぷり2人分。チップス(フライドポテト)に至っては、約140円で新聞紙1/4枚強に目一杯包まれて提供される。

この調理したての味、ボリュームと価格、便宜性は日本のコンビニのフード類や並の食堂が対抗する余地はない。価格政策さえ間違わなければ、日本での潜在市場は計り知れず、中食の新形態として急速に発展する可能性を直感する。

  • フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均
記載されている内容は、掲載日(2010年04月05日)時点のものです。
コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。
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