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清水均のフードビジネス短信

第7回 戦略による過ちは戦術により補い難く、戦術による過ちは戦闘により補い難し

戦略と戦術に関する定義は多くあり、古くから論争が絶えません。しかし、戦略>戦術>戦闘という順位や位置づけは、異論のないところでしょう。このことから「戦略による過ちは戦術により補い難く、戦術による過ちは戦闘により補い難し」という言葉もあります。戦略で間違ってしまうと、どんなに優れた戦術を立てても取り返しがつかず(負け戦になる)、戦術で間違ってしまうと、どんなに優れた戦闘力があっても取り返しがつかいない。といった意味です。

これを外食業界で成長を目指す企業に例をとり解説すれば、こんな風になるでしょう。戦略は、どの地域へ出店するのか。戦術は、その地域でどのように販売促進を行うのか。戦闘は、日々のオペレーション力となります。成長企業ですから、販売促進に関するノウハウの蓄積もあり、お金をかければ戦術力は発揮できます。また、優秀な人財投入も含め、オペレーション(戦闘)力も優れています。

戦略を最終的に決めるのは、実際の戦争でも経営でもトップです。このトップが決断した地域が戦略上で間違った場合、いくら優秀な戦術力、戦闘力をもってしても、それらは補えません。気がつくと赤字が累積し、企業としての経営資源である『人・物・金』が疲弊し、経営の危機に陥ることさえあるのです。

日本の外食市場が少子高齢化やオーバーストアなどを背景に縮小する中、トップの意思と決断で海外に進出する外食企業が増えています。トップの責任である戦略を間違えないようにすることが重要です。また、撤退も戦略であることを理解する必要があります。ところが、対外的な見栄や自己のプライドから、この決断時期を誤るトップが多いことも事実なのです。異論や反論を聞く余裕を持ち、トップ自身で「裸の王様に」ならぬよう自覚することは、いつの時代でも肝要です。

  • フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均
記載されている内容は、掲載日(2011年09月12日)時点のものです。
コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。
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