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清水均のフードビジネス短信

第12回 勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし

「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」

この言葉は野球解説者の野村克也氏が、楽天監督時代の試合終了後のインタビューで発した名言であり、知っている方も多いでしょう。

30年近く続けてきたコンサルティングを通し、さまざまな店舗を毎日診る中で、同様のことを感じてきました。「この店はなぜ繁盛しているのですか」とクライアントから質問されることがある。繁盛を継続している店は、QSC(クオリティ・サービス・クレンリネス)の維持とレベルアップを常に図っている。特に、美味しさとサービスは不易流行の中で、時代や環境に合わせ、自社の創業から続く良さを守りつつも微妙に変え続けている。

また、C(クレンリネス=清潔な状態が維持されていること)だけでなく、施設管理や環境整備も含めれば、定期的な改装や補修をしっかりと行い、見た目や雰囲気、機能面でも、客単価や業態としてのあるべき状態(=お客様が飽きず・従業員にとっても働きがいがある店)が維持されているのだ。

当然、各時間帯の主力メンバーの定着もよく、お客様へ安心感や信頼感が醸成されている。それらの要素が多岐にわたり複合し、渾然一体(こんぜんいったい)となっている。その結果、コレ!と理由は指摘できないが、厳しい時代の中でも「不思議な勝ち=繁盛」を継続している。

先日、鹿児島のある企業の研修会のグループワークで、若手女性店長がその想いをまとめ、素晴らしいコピーを作成したので紹介する。テーマは『この時代に勝ち残る店づくり』である。

『あの商品を食べに・あの店に行き・あの人に会いたい』

今、鹿児島は年商3兆円を優に突破したコンビニエンスストアの王者「セブン・イレブン」が3年で200店舗を出店する。市内は既にドミナントが形成されている。前年比10%アップ、既存店の平均日商68万円、食品部門の売上構成比75%であり、並な飲食店では勝ち目が無い。

外食企業が勝ち残る決め手は彼女が作った、このコピーに集約されている。

負けている企業は敗因を分析し、お客様の立場から優先順位を付け、一つずつ「解決=実行する」しか無い。不思議な負けは無く、その敗因は全て挙げることができる。それが分かっていてもできない企業や店には、いつも言うだけのトップ・伝えるだけの幹部・実行しない店長・やる気を無くされたパート・アルバイトがいるだけである。負けに不思議は無いのだ。

  • フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均
記載されている内容は、掲載日(2012年2月27日)時点のものです。
コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。
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