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ビストロメイトリサーチ
~「プロの目」で調査データを読む~ 第2回

外食全般に関する実態調査-男性編-

外食全般に関する調査を実施し、以下対象者103名より有効回答を得ました。調査結果を、フードビジネスコンサルタントの清水均氏によるコメントを交えてご紹介しています。

調査概要

調査日 2005年9月9日(金)-10日(土)
対象者
性別
男性
年齢
20-49歳
職業
公務員、会社員、会社役員、自営業、パート・アルバイト
地域
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
週1回以上夕食を外食ですませている人

調査項目一覧

属性 年齢・職業・地域内訳
Q1 あなたが夕食を外で食べることがある理由は何ですか?
最もあてはまるものをひとつだけお答えください。
Q2 Q1の外食でよく利用するお店は何ですか?
よく利用するものを3つまでお選びください。
Q3 あなたがQ2でよく利用するとお答えになったお店はどのように知りましたか?
それぞれ最もあてはまるものをひとつずつお答えください。
Q4 あなたがQ2でよく利用するとお答えになったお店によく行く理由は何ですか?
あてはまる理由をそれぞれ3つまでお選びください。
Q5 あなたがQ2でよく利用するとお答えになったお店にどのくらいの頻度で行きますか?
それぞれひとつずつお答えください。
Q6 あなたがQ2でよく利用するとお答えになったお店に何名で行くことが多いですか?
それぞれひとつずつお答えください。あなたを含めた人数をお知らせください。
Q7 あなたがQ2でよく利用するとお答えになったお店への1回あたりにお使いになる1人分の金額は税込みでどの程度ですか?それぞれひとつずつお答えください。
Q8 あなたがQ2でよく利用するとお答えになったお店には平均してどのぐらいの時間滞在しますか?
それぞれひとつずつお答えください。
Q9 あなたがQ2でよく利用するとお答えになったお店でどのような飲み物を注文することが多いですか?
あてはまる飲み物をそれぞれ3つまでお選びください。
Q10 お店で夕食を食べる際に欲しいメニューは何ですか?あてはまるものを3つまでお選びください。

清水均氏によるコメント

年齢・職業・地域内訳

前回の働く女性に引き続き、今回は働く男性に対する夕食に関する調査である。全く同じ質問項目を使用しているため、男女の利用実態の違いから意識の差が調査結果によく表れている。前回の分析も併せて読むことで、中小店を含め今後の自店の対応のヒントになることが多々ある。対象者のデータとしては前回女性がパート・アルバイト21%に対し、今回の男性データでは同3%しかなく、まさに正社員で働き盛りの対象者からの回答となっている。

Q1:外食する理由

それでは質問の順に沿って、前回の女性との対比や他の回答も関連づけながら分析してみよう。まず(Q1)で男女の大きな差が出ている。「夕食を外食する際の理由」だが、女性が友人・同僚との付き合い47%に対し、男性は14%しかない。次いで「日常の食事としている」女性3%:男性18%、「家族との団らん」は女性7%:男性14%と倍ある。また、「仕事上の交際接待」女性4%:男性9%となっている。

Q2:利用する店

これらを(Q2)のよく「利用する店」で見ると、男性がファーストフード(FF)の利用が多いだけで大差はない。

Q6:店に行く人数

しかし、(Q6.7)「利用人数」と「1回1人あたりの利用額」とも併せてみるとその実態が見えてくる。コーヒーショップ(カフェ)《CS》を除き、どの業態でも女性は2人の利用が圧倒的に多い。しかし、男性では居酒屋、焼肉、寿司を除き1人利用が15%~60%もある。要するに女性が必ず誰かを誘って夕食を共にするのに対し、男性は一人寂しく済ませる(正に孤食で個食)ことが多いことが分かる。

Q7:店で使う金額

それは利用額を見ても検証できる。男性は一人では行かない先ほどの居酒屋、焼肉、寿司では大半が三千円以上使っているのに、それ以外の業態では千円未満が17%~100%まであるのだ。
また、女性と比較し、千円~千五百円未満の利用が顕著に少なく、使うときはメリハリをつけて三千円以上をFF、麺類を除きどの業態でも使用している。女性と比較し、仕事上の交際接待がその理由と考えられる。男性は個人の食事は節約し、交際や接待では比較的派手に使っているのだ。逆に言えばそのために普段の食事は倹約しているともいえる。

Q3:店を知った理由

このことは(Q3)の「どのようにそのお店を知ったか」からも分かる。それは「通りがかり」と「職場や住まいの近く」が、どの業態も60~100%を占めている。

Q4:店に行く理由

(Q4)「その店によく行く理由」では、女性が全般に料理のおいしさを求めるのに対して男性では価格も同様に重要な要素となっている。また、女性が全般に居心地の良さをほとんどの業態で重視しているのに対し、男性では居酒屋、焼肉、日本料理にその欲求が特に高い。特筆すべきはFFとCSに対してはその欲求が女性より強いことである。

Q8:店での滞在時間

(Q8)から滞在時間との関係も分かるが、女性と比較し、滞在が短いにも関わらず居心地の良さを求めていることが分かる。

Q9:注文する飲み物

(Q9)の「飲み物」で注目すべきはCSにおける男性のアルコール比率の高さである。

Q7:店で使う金額

さらにCSの男性の客単価は三千円以上が25%もあり、

Q9:注文する飲み物

ワインや日本酒の利用比率も高い。これはCSの利用を使い分けているためと考えられる。個人の夕食は千円未満の軽食とソフトドリンクで短時間、仕事仲間で少人数の利用に際してはアルコールをからませ2時間以内となっている。ここにCSの可能性を見いだすことができる。実際に一部のカフェ業態ではワインやつまみ類も置いているが、それほどの利用には結びついていない。その理由は店作りの雰囲気(ディナータイムにはお酒も飲める居心地の良さ)が欠けていると考えられる。ビジネス街にあるこれらの業態が2毛作を狙うのではなく、イタリアのバール的な要素を取り入れることは十分に業態開発の余地があるといえる。

Q10:欲しいメニュー

(Q10)「欲しいメニュー」に関しては男性が女性に比べ米飯類と魚類のニーズがやや高いことが挙げられる位で男女とも大差なく、野菜類を求める傾向は共に強い。

Q5:店に行く頻度

今回のまとめとしては、女性が専門店を主体にぐるなびなどで検索し、少なくとも2人以上で利用するのに対し、男性は女性の半分近い利用であり、交際接待を含め職場近くや通りがかりの行き慣れた店を利用しているのだ。従って、ぐるなびなどを含め飲食店のホームページは女性好み(受け)にすることが重要なポイントとなる。また、ビジネスマン(特に独身や単身赴任、残業の多い人)を主客層とする夕食を千円未満で提供する店では、メニューのボリュームによる値打ち感やバラエティー、親切で温かいサービス(居心地のよさ)などが不可欠である。これらが差別化のポイントとなり、周期的に固定客の来店頻度を高めることになる。

フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均

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