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ビストロメイトリサーチ
~「プロの目」で調査データを読む~ 第4回
自宅でゆっくりしたいから利用!中食(なかしょく)についての調査
今回は、働く男女の自宅での夕食において「中食」(なかしょく)をどの程度利用しているか、以下対象者310名より有効回答を得ました。調査結果を、フードビジネスコンサルタントの清水均氏によるコメントを交えてご紹介しています。
※注 「中食」(なかしょく)とは、レストランなどでの食事「外食」と、家庭で素材から調理する手作りの食事「内食」(ないしょく)との中間の調理済食材や惣菜で手軽に済ます食事のこと。(出前・宅配・テイクアウトを含む)
調査概要
| 調査日 | 2005年10月28日(金) |
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| 対象者 |
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調査項目一覧
清水均氏によるコメント
今回は「中食」(なかしょく)に関する調査です。「なかしょく」と読まず「ちゅうしょく」と読ませたり、「内食」(ないしょく)を「うちしょく」と読むのが正しいなど、読み方だけでなく定義も各種あるのが実情です。気になる方は、これらの厳密な定義に関して農水省の外郭団体でもある通称「外食総研」の(財)外食産業総合調査研究センターに確認するとよいでしょう。毎年4月末に新聞紙上で発表される「外食市場規模の推移」など、外食統計に関する公的な正式機関です。
今回は「中食」の定義を対象者に (※注) 分かりやすい説明を用い調査しています。対象者は首都圏に在住、在勤しています。男性は30~44歳を主体とする会社員・自営・公務員です。女性は25~34歳を主体とする男性と同様の職業構成となっているが結婚後も働く女性を象徴するパート比率の高いデータとなっています。従って、生活にもゆとりのある層が対象となっており、調査結果にもそれを見ることができます。調査結果の中で注目すべきは、購入先と食事時間帯との関連であり、食事時間帯から逆算し推測できるのは、購入先が遅くなるほど限定されることである。また、時間的にも弁当や惣菜類が品薄となるため、限られた種類から選ばなければならない。それならファーストフードで便利に安上がりにといった傾向が男性には読める。この時間帯で店や商品を選べない状況となっているとすれば、これらのニーズに対応した中食の店作りや業態開発はチャンスである。実際、地方都市でこのニーズに対応した業態を開発し24時間営業で好実績を上げているローカルチェーンもある。
外食市場が8年連続で縮小する中で、中食市場はその縮小分を着実に増加させている。既に大手外食企業の進出も盛んであるが、現業の惣菜や弁当を主体に展開するローカル店にも大きなチャンスが訪れていることも事実である。
それは今までパック売りしていたこれらの食材を、店鋪面積40坪以上の定食店として陶器やメラニン類の器に盛り替えると原価面でのメリットが大きく出せることである。サービス面さえ努力すれば、既存の定食チェーンともローカルでは対等以上に戦うこともできる。
そのポイントは自社の製造ノウハウとして地産地消や食品添加物・着色料などを可能な限り排除した、正に安心・安全で美味しい商品開発を行い続けることである。また、各種アレルギー対策などにも取り組むことも重要である。これらができれば、外食と中食の狭間の業態として明らかに著者が提唱する区別化(他社・他店と差をつけることではなく、違いを明らかにすること)が可能となる。宅配の仕組みも作れば高齢化社会の中で、スーパーやコンビニにも対抗できる新業態が確立できる可能性は高い。また、コンフォートフード(祖母や母の味や昔懐かしい地域の味やお祭りなどハレの日の料理)、スローフードも食文化を継承する上で重要な要素となる。正に※「身土不二(しんどふじ)」として地域密着を果たすことが、本来の食を扱う者の使命であり、今後の中食の果たす役割である。
※「身土不二(しんどふじ)」とは、身体も土地も二つと無い(不二)という意味。朝鮮半島でも通用する言葉(中高年者であればほとんど知っている)であり、本来はそちらから流れてきたと著者は考えている。自分が生まれた土地の4里四方(256平方キロメートル)の水や季節の食材を食べることが、気候風土を含め、その人にとって最も健康によく長生きができるといった意味がある。確かに、昔の人の生活の活動範囲を考えてみれば適正な範囲であり、先祖から受け継いだDNAの面からも納得のできる内容である。
フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均
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