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神谷豊明のワインコラム
第4回 スタッフの士気を上げる方法
~従業員専用トイレは誰が掃除をしていますか? ~
私の店では、従業員専用のトイレは必ず週に1回シェフや店長が掃除をする事にしています。
当然、お客様のトイレは毎日、店長が中心となり清掃しています。
皆さんは、なぜもっとも忙しい各部署の最高責任者が、部下が使うトイレの掃除をするのかとお思いになるでしょう。
第一の理由は、スタッフの現在のモラル・仕事への取り組み方が分かるからです。
トイレは、仕事場の中で1番大事な場所です。その使い方はもちろん、ゴミ箱の中や汚れやすい手洗い回りなど几帳面に使われていると、必ず普段の仕事も丁寧にされています。
第2の理由は、スタッフのモラル・士気を上げることが出来ます。
飲食店において、トイレは長い労働時間の中で唯一1人になれる空間ですからスタッフの「地」が必ず出ます。基本的なスタッフの人間性が分かると共に、使い方のモラルを上げる事によって社会人としての基礎が出来ます。また、掃除をする最高責任者の存在感が強ければ強いほど、その方の掃除したトイレを使う事は「気」も使いますし「きれいにしよう」と従業員は思う事でしょう。隅々まで掃除されていればより効果的で、責任者のモチベーションも同時に高まります。
飲食店において縦の階級はとても大事です。また社会経験の少ない学生アルバイトや新入社員などを教育する時は仕事の内容以前に、この縦社会の仕組みを理解させることが大切だと思います。お客様にサービスする前に、バックヤード内でのスタッフのあり方を考え、見つめ直すことが店舗運営のレベルを上げる事と思います。
良いサービスは、原価は0円です。
「私がトイレを清掃する」ことは、スタッフのモラルを上げ、営業士気を高めること。
そして私自身の「気」を引き締めることの出来る「最高の仕事」であることは間違いありません。
-次号へ続く-
シニアソムリエ 神谷 豊明
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