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神谷豊明のワインコラム
第12回 ワインの愉しみ方の広がり
生産者の性格とワインの味わい
下の写真の2人、フランス・ボジョレー地区を代表するワイン生産者です。
左の方は、ジャン・マルク・ベソン氏、
右の方は、ミッシェル・ギニエ氏です。
では問題です。
次のコメントは、この2人が作ったワインに対するテイスティングコメントです。
これらのコメントが、それぞれどちらの生産者のワインを指すものか、写真の「顔」を参考に当ててみてください。
- コメントA
- 「アタック(口当たり)は軽やかで優しい。豊かでふくよかな果実味と甘味が十分にあり、余韻も長い。優しい果実味が特長の健全な赤ワイン」
- コメントB
- 「アタック(口当たり)は強い。しっかりとした酸味とキリッとしたミネラルを感じる。濃厚で大胆な果実味が口に広がり、力強いタイプ。パワフルな果実味が特長の赤ワイン」
Aのワインは「柔らかさが特長のワイン」のようです。
Bのワインは「力強さが特長のワイン」だとコメントから読み取れます。
左の写真のジャン・マルク・ベソン氏は、優しい人柄で体格もふくよかで人懐っこい性格。
右の写真のミッシェル・ギニエ氏は硬派で、かたくなな情熱を持った方です。
- 答え
- 「コメントA」ジャン・マルク・ベソン氏の作ったワイン
- 「コメントB」ミッシェル・ギニエ氏のワイン
生産者の性格、ワインの味わいコメントと似ていませんか?
ワインは生産者の考え方や、性格が反映する飲み物です。好みと言っても良いと思います。
こんな例があります。
「子供の頃からの機械好きが高じて、ワイン作りにも近代的な醸造システムを導入して発酵温度などをコンピュータ管理し、毎年均一の味わいのワインを作っている。」
私達ソムリエは、このような生産者の「人柄」「性格」「ワインへの情熱」などの情報をお客様に提供して、ワインの味わいをより愉しめるように解説することもあります。
最近、野菜や肉など生産者や生産地を細かく説明するようになってきました。その情報がどのように消費者に届いているのでしょうか。
「愉しく飲んでほしい・・・」
ワイン作りの大変さとその思いが、生産者と握手した手の「厚さ」から伝わってきました。
-次号へ続く-
シニアソムリエ 神谷 豊明
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