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神谷豊明のワインコラム

第15回 ボトルの形で味が分かる?

コルクを抜かずに味を見分ける方法

なぜワインは、ボトルの形がそれぞれ違うのでしょうか?
長かったり、短かったり。なで肩であったり、いかり肩であったり。
ワインボトルは産地によっていろいろな形が使い分けられています。

各国のワインは、様々な法律に従って生産されます。

例えば、“フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ地区生産“とラベルに書いてあるワイン。シャブリ地区生産と名乗るためには法律で様々な規制を守らなければなりません。また、シャブリ地区では白ワインのみの生産が義務付けられており、赤ワインはシャブリと名乗れません。
使ってよいぶどう品種や生産方法・アルコール度数の制限等、各生産者は様々な規制の中でワインを作っています。その規制に従うことで、産地の特長がはっきりとして、飲み手のワイン選びを手助けしていきます。

そして生産者は、そのワインに合ったボトルの形状も選択します。

次の2つのタイプの赤ワインのボトルの形を見比べてください。

ワインボトルの形状 なで肩タイプといかり肩タイプ

よく酒屋さんで見るワインボトルの代表的な形です。
「なで肩タイプ」はブルゴーニュタイプ。
「いかり肩タイプ」はボルドータイプと言われています。

ブルゴーニュとボルドーはフランスの赤ワインの代表的な生産地域で、柔らかい渋味のブルゴーニュ、渋味が強くしっかりとした味わいのボルドーとその味は対照的でボトルの形状も違います。

渋味の強いボルドーのワインは、熟成につれて渋味成分が澱(おり)となって瓶の中で沈殿していきます。反対にブルゴーニュのワインは渋味が少ないため、澱があまり出ません。
その澱はざらざらして舌触りを悪くするので、グラスには入らないようにボトルの形によって下図のように防ぎます。

いかり肩タイプは沈殿した澱(おり)の流出を防ぎます

いかり肩のボルドータイプのボトルは、その肩の部分が澱を止める“フック”になっていることが分かります。
澱の少ないブルゴーニュワインには下のなで肩タイプのボトルを使います。

世界各国のワインも、この2タイプのボトルとワインの味わいを、同じように組み合わせて瓶詰めしています。

酒屋さんで渋い赤ワインを探す時は、いかり肩のボトルが目印です。
逆に、渋味の少ないワインは、なで肩のボトルが目印です。

違った角度でのワイン選び。ワインの面白さが広がっていきます。

-次号へ続く-

シニアソムリエ 神谷 豊明

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