中国ナンバーワンのラーメンチェーンに学ぶ成功の原則
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清水均のフードビジネス短信(2006年度)
第12回

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  • 中国ナンバーワンのラーメンチェーンに学ぶ成功の原則

 
  • 中国の店舗展開の現状

  先日依頼を受け、上海に行ってまいりました。目的は、現在中国でラーメンではナンバーワンの実績を誇り、直営100店舗を展開し上場も間近に控えた「Aラーメン」の今後の展開に向けた支援です。
  中国は数年前より各地でラーメンブームと言われ久しいですが、国内で一部上場している企業の撤退や日本各地に出店し実績を上げている有名な専門店の実質上の撤収などもあり、安易な参入は難しくなっています。
 
  • 中国での成功要因

  Aラーメンの成功要因は3つあります。
  一つ目は全額中国出資で起業したことです。日本で展開する企業本部は最初から資本参加を行わず、日本の企業視察の際にAラーメンの味を気に入った中国人の女性社長に中国全土の展開権を販売し、独自の資金調達で起業させました。その結果、中国本土で展開するための最大の参入障壁である、商品及び業態開発力と労務管理面での優位性が確保されました。

  二つ目は中国側の企業姿勢です。基幹商品であるAラーメン本来のスープと麺を主体とする「味」の品質管理面での徹底です。これは中国で展開するAラーメン本部の強い指導力と、Aラーメンの産みの親である日本企業のノウハウが長期保管可能な麺などに生かされているからです。

  三つ目は、女性を含む、優れた店長達の存在です。彼らの大部分は中国の恵まれない地方出身者です。やる気に溢れ、ハングリーで努力を惜しまない運営態勢とマネジメント力を自分の努力でつかみ取ったのです。
  例えば、同期120数名の中で5年経って残っているのは3人(現在は全員店長)といった厳しい実情の中で勝ち残ってきたのです。自己主張が強く、チームプレーよりもスタンドプレーに傾斜しがちな中国にありながら、彼らはどんな優れたアイデアでも絶対に本部の指示確認を仰ぐのです。そして部下に対する徹底したミーティングと個別面談を欠かしません。
  その結果、人口が多く、都市の繁盛店は大きければ大きい程儲かる現在の中国外食市場で、最低でも120席、最大400席といった店鋪経営が可能となっているのです。ちなみにサービスレベルは高く、FLコスト(売上全体に占める原材料費+人件費の経費の割合、日本のラーメン店は通常55%程度)は45%以下となっています。

  中国の話ではありますが、フードサービス業で成功するための原則や鉄則の再確認ができます。

フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師) 清水 均

 
 
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