| あなたは立ち飲み居酒屋に |
| 行ったことがありますか? |
今回は、「立ち飲み居酒屋」についての調査を実施。
以下対象者300名 より有効回答を得ました。
調査結果を、
フードビジネスコンサルタントの清水均氏によるコメントを交えてご紹介しています。
| 「立ち飲み居酒屋」といえば、ビジネスマン行きつけの、駅のガード下にある昔ながらのお店をイメージしますが、最近では、女性や若者が気軽に入れるオシャレな立ち飲み店が増えています。今回は、立ち飲み居酒屋に関する調査を実施しました。 |
| 立ち飲み店について |
今回の調査では、「立ち飲み店」を対象としたかったのですが、「立ち飲み居酒屋」という多少あいまいな用語を使っています。それは調査の説明にもあるように駅のガード下にあるような昔の形態だけでなく、本場の大阪、東京のみならず札幌から福岡まで新しいオシャレな立ち飲み店が増えてきているからです。従って、適切な用語が無く、「立ち飲み居酒屋」とした訳です。 |
| 本来の立ち飲みはあくまで立って飲む所であり、酒屋など店先に椅子が置いてあるのはサービスと解釈すべきでしょう。なおかつツマミは袋入り乾き物が、本来の立ち飲み店の原点であり、簡単な料理が出てカウンターで座って飲むのが「一杯飲み屋」。刺身、焼き物、揚げ物、煮物と和食をベースとしテーブル席や座敷があるのが本来の「居酒屋」。さらに大型化し和食系以外に洋・中・エスニックとメニューの種類を増やし、ノンアルコールを含みカクテルからワインまで酒の種類が増え、〆(締め)の食事メニューも充実してデザートもあるのが「大衆居酒屋」といったイメージでしょう。 |
| 現在、立ち飲み系としては日本酒や焼酎などの銘柄を扱うショットバー的な店から、都心にはパブやバールなどから派生した外国人も来るモダンな店まで各種あります。また、本場大阪には老舗も多く、一見客が入り難いようなシングルモルトやカクテル、ビールを主体とするサロン的な店、一回付けのソースに代表される串揚げ店のように立ち飲み食いのできる店、朝・昼は定食で夜は気の利いた「当て(酒肴)」とオーナーで持つ超繁盛店など各種あります。
前置きが長くなりましたが、これらの要素も前提条件として調査内容を見ると、立ち飲み店の業態開発の可能性が大いにあることが分かります。また、その際のポイントも見えてきます。
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| 調査結果の分析 |
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| 女性は30才台(5%)を除き新しい形態の飲むスタイルの店という認識が各世代とも10%以上あり、男性に比べ高い(Q1)。また、女性の30・40才台は月に1〜2回の利用が10%、20才台は17%もある。男性では、約5割が月に1〜2回は利用、25%以上が各世代とも利用しており、週に数回利用する傾向も30才台、20才台と高まっている(Q3)。女性が1人で飲むことは皆無だが、男女とも世代が若返るにつれ3〜4名の利用率が高まる傾向となっている。また、20才台の女性(17%)も含め5名以上の利用が多い。1人で利用するのは男性30〜50才台であり、40才台(21%)となっている(Q4)。これらから女性の潜在需要を含めた、20才台の若い世代に向けての立ち飲み店の業態開発の可能性が見出せる。 |
| さらに(Q5)の客単価の高さ(1200円以上が約41%、900円以上1200円未満が39%で、全体の8割)と粗利額、立ち飲みならではの省スペース(売り場面積と投資効率)と人件費面のメリット、(Q6)の滞在時間を含めた売上高の坪効率の良さが加わり、ここにも20〜30才台の男女向けの新業態開発の経営面での優位性が確認できる。 |
| 利用動機(Q7)は安い・気軽・短時間であり、少しの注文で済む(全体11%)こともメリットに上げていることを忘れてはならない。余談だが、セルフのガソリンスタンドの利用者の利用目的に「満タンにしますか」「オイルはいつ変えましたか」等と聞かれずに済む、千円か2千円だけ入れたいといったニーズがあり、本質的に共通する面がある。 |
| (Q8)「飲み物1〜2杯とつまみ程度」47%、「帰りにちょっと1杯」38%の結果となった。コメントとして『待ち合わせの時間つぶし』、『本命の店が込んでいる時に待つ間行く』は、大変示唆に富んでいる。著名な惣菜店が繁盛するコンビニエンスストアの直近を選ぶ立地戦略を取っているように、混雑する繁盛店が多いエリアでのゲリラ的出店要素もあり、小投資で成功確率の高い小判鮫ビジネスの可能性も無視できない。 |
| 女性客を巻き込む立ち飲み店の業態開発のポイントは、入口周りの雰囲気、荷物置きと清潔さ(Q9)は必要不可欠である。また、椅子やメニュー数など(Q10)他のことは初めから立ち飲み店として割り切るべきである。原則的には、女性や若者が入りやすいスタイリッシュで安心・気軽なカフェ的要素の立ち飲み店であることをファサードや入口付近で訴求することがポイントとなる。本来、省スペースが原則となるため投資効率も高く、最悪で撤退を余儀なくされてもコストは抑えられる。最大のポイントは立地選定と立ち飲みとしての業態とのマッチングであり、売上高絶対額は月坪当たり40万円以上を狙いたい。 |
フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師)清水 均
| 調査日 |
2006年2月3日(金)〜4日(土) |
| 対象者 |
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県在住の20歳以上59歳以下の
男性・女性の計300名を対象
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