今回は、「フードコート」についての調査を実施。
以下対象者326名 より有効回答を得ました。
調査結果を、
フードビジネスコンサルタントの清水均氏によるコメントを交えてご紹介しています。
| 「フードコート」といえば、ショッピング施設やアミューズメント施設で軽食をメインにしたセルフサービス形式の食事スペースと思われがちですが、最近では立ち飲みや駅ナカスタイルのフードコートが出現しています。今回は、好みの料理を違うお店から選べ、価格も手ごろな「フードコート」について調査しました。 |
| 調査結果の分析 |
調査結果(Q2)から「フードコート」が日常生活の中で、不可欠な存在となっていることがよく分かる。(Q3)の駅ナカの利用実態15%に代表されるように、施設自体の集客力の問題はあるが、立地条件の制約も少なく、利用する客層、年代層の幅も広い。また、ディベロッパー側、出店側ともROI(投下資本利益率)を高めやすいメリットもある。その結果、フードビジネスの一分野として今後もさまざまな形で業態開発される可能性は大きい。 |
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| データを詳細に分析してみると、女性はコーヒー・紅茶、デザート、ソフトドリンクを含めお茶系の利用が主体となっている。男性は麺類主体、年齢が上がるに従ってうどん・そば系が増加傾向にあるのは分かるが、30才台でバーガーが突出しているのは興味深い。また、20才台の男性はお茶系も多い。女性とのデートで買い物や映画等の複合施設での利用と推測される(Q5)。 |
| 利用動機は時間的な便宜性(軽食を主体とする早さと喫茶による休憩的な時間つぶし)と低価格、気軽さから来るものである(Q9)。また、利用者の関係は原則としてごく親しい間柄(夫婦50才台、ファミリー30才台、恋人20才台、女性同士40才台や会社の同僚)と推測できる(Q6)。 |
| フードコートの特性としてはピーク日やピーク時間帯での集中利用が多いことが分かる。その結果、セルフサービスは良しとしても、テーブル、床を含めた客席周りの清潔感が最重要なサービステーマであることが浮き彫りになっている。 |
| さらに『カードが使えない、まとめて会計できない、幼児が気になる、犬が入れるところがない』といったコメント(Q10)から重要なウオンツを発見することができる。客単価からいってクレジットカードは難しい面もあるが、デビッドカードやSuica、それらの機能を持った携帯電話などの普及に伴い、システム面の課題である。ペットに関しては少子高齢化の中で家族の一員としての位置づけとなっており、屋外に面した店鋪ではペットも可とするなど、ハード面でのビジネス戦術のポイントとなる。 |
| また、(Q1)の『子連れで行きやすい、子供が多い、タバコ臭いので近づけない』といった意見にもあるが、(Q10)の不満の大きな原因の一つである子供連れ客の対応策が分煙と並び、今後の開発のテーマとなる。簡易託児所や親の眼の届く範囲での簡単な幼児向け遊び場など、子連れ客専用コーナーの設置は施設本体の利用目的や顧客ターゲットによっては不可欠となる。 |
| 今後はこれらに合わせ、本格的なグルメバーガーや職人の握る立ち食い寿司、中華粥と飲茶の専門店など和洋中を問わずクイックカジュアル(「清水 均のフードビジネス短信」第25回、第26回参照)新業態の台頭も予測でき、フードコートの一部を区分けする等して高単価に見合った設備や行き届いたクレンリネスのサービスは必須となる。 |
| 米国のショッピングセンターのメイン通路にはワゴン販売が多い。例えば「パープル」という店名をつけて、生活雑貨全てを紫色でカラーコーディネイトしたショップなどテーマショップが多い。出店は売上歩合制であり、週単位でテスト販売が許可される。米国では新業態のテストマーケティングの手法の一つとして定着している。その理由は実際の業態アイデアや商品を小資本で試すには打ってつけであるからだ。この同様の手法を使ってクイックカジュアルやファストフードの新業態をフードコートの一角で試したり、夏期はシェーブドアイス(かき氷)、冬期は石焼き芋といったシーズン物を売ったりするのもお客様に喜ばれる有効なフードコートの活性化手段である。 |
フードビジネスコンサルタント(亜細亜大学講師)清水 均
| 調査日 |
2006年3月20日(月) |
| 対象者 |
性別:男女計326名(男性:191名、女性:135名)
年齢:20-59歳 職業:会社員、会社役員、公務員、自営業、パート・アルバイト
地域:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 年に数回以上、「フードコート」を利用している人
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