山梨県勝沼町では、敬老の日の9月18日よりワイン用のブドウの収穫が始まりました。
山梨県内には約90のワイナリーがあり、日本のワインの25%を生産しています。
ここで少し日本のワイン生産について説明したいと思います。
日本固有のブドウ品種は、黒ブドウでは「マスカットベリーA」。白ブドウでは「甲州」がよく知られています。日本のワイン作りは明治3年頃から始まり、明治10年には本場フランスに2人の日本人が研修に行き、昭和45年の万博以降、急速に栽培・醸造技術が発展し、現在では世界的に評価されるワインを生産するところにまでに達しました。
日本のワイナリーでは、日本の土着のブドウ品種を始め、ヨーロッパの高級ワインになるブドウ品種でも栽培に成功を収めています。これが、9月18日の収穫直前のブドウの写真(フランス産高級白ブドウ:シャルドネ種と日本特有の甲州)です。
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シャルドネ |
甲州 |
ワイン用のブドウは粒の大きさが1〜1.5cm程度で、食用のデラウエアーより一回り大きく、甘味が強く、品種ごとに香り・味が異なっています。この品種の味の違いがワインの個性につながっています。
例をあげると、
赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニョン種は、渋味が強い赤ワインができるのですが、ブドウの味も凝縮感があり、甘味もしっかりとしています。それに比べピノ・ノワール種は、渋味の軽いタイプの赤ワインになるブドウ品種で、その味は粒が柔らかく瑞々しい味わいでエレガントさが口に広がります。どれも種が大きく皮も厚みがあり実は少なめで、食用で普段食べているブドウと比べると、「汁を飲む」ような感覚と思っていただけたら良いと思います。
昨年収穫のワインを試飲したのですが、素晴らしい出来栄えで、シャルドネを使った白ワインは香り豊かで繊細な味わいでした。カベルネ・ソーヴィニョンを使った赤ワインは力強い渋味があり、まだ樽で寝かせて2〜3年後に瓶詰めをして集荷する予定です。その頃には角が取れた、まろやかさのある赤ワインになっていると思います。
日本のワインは、一般の方が想像する以上に高いレベルです。
ヨーロッパで使われているブドウ品種から作ったワインは、ブラインドで試飲すると、思わずフランス・ボルドー地区の赤ワインと間違える程の品質です。
一方日本固有の甲州種を使ったワインは醸造方法により様々な味わいのワインで楽しませてくれます。特に和食との相性がすばらしく、日本料理店ではその個性を十分に発揮できる事と思います。
地方料理と地ワインの組み合わせは最高のマリアージュを演出します。
-次号へ続く-