今回は、ドイツの白ワインについてお話ししたいと思います。
そこで1つ問題です。
「販売価格が1,000円と2,000円のドイツの白ワイン、どちらが甘いと思いますか?」
ドイツワインは52%が辛口で、のこりの48%は甘口ワインです。また葡萄産地としては北方に位置し、白葡萄に適した栽培地区が多いため、全体の80%を白ワインが占めています。赤ワインも生産しているのですがドイツ国内の消費が多く、あまり日本には輸入されていません。
ドイツのワイン法は糖度に関しての規制が厳格です。そして高緯度のため日照量が少なく、南ヨーロッパなどより早く冬が到来します。そのため、アルコール発酵に必要な糖の確保には、独特な栽培法で葡萄を生育し、収穫します。
以前お話したのですが、葡萄ジュースからワインを作るためには、葡萄の糖を酵母によってアルコール発酵させなければなりません。糖が不足すると十分にアルコール発酵できないためお酒になりません。そこで日照量の少ないドイツの栽培者達は様々な栽培方法を研究しました。葡萄の糖度を上げる為にわざと葡萄の収穫時期を遅らせ、水分を飛ばし干し葡萄のように糖度が高まってから収穫する事を始めたのです。しかし収穫を遅らせて水分が飛んでしまうと、生産量も水分が飛んだ分少なくなります。
特に、ドイツ特有のワインである
「アイスワイン」は、収穫を冬になるまで遅らせ、干し葡萄状になった葡萄の残り少ない水分まで凍ってしまい、採集できるエキスのみで作るため極端に生産量が少なくなります。その味わいは気品ある甘さと酸味が特徴で、他のワインでは表現できないほどの凝縮した果実味があり、エレガントな香りもあります。良く冷やしたものを食後に飲むと最高で、ブルーチーズなど辛いものに大変よく合います。
また、ドイツでは葡萄を収穫する時期によってワインの名称が変わってきます。
早いものから順に挙げると、次のようになります。
| |
カビネット |
| | ↓ |
| | シュペトレーゼ |
| | ↓ |
| | アウスレーゼ |
| | ↓ |
| | ベーレンアウスレーゼ |
| | ↓ |
| | アイスワイン |
| | ↓ |
| | トロッケンベーレンアウスレーゼ |
遅摘みになるほど甘さの度合いも増してゆき、収穫量も少なくなりますので、“遅摘み=甘い=高価なワイン”になります。
酒屋さんで甘いワインの見つけ方が簡単です。
価格が高いほどドイツのワインは甘くなります。辛口が好みの方はその反対ですよ。
-次号へ続く-