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神谷豊明のワインコラム 第26回 (最終回)

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  • 未来のソムリエのカタチ

  中世、貴族の荷物の運び役から始まったソムリエは、時代の変化と共にその価値や仕事も変わってきました。現在では、多くのソムリエが多種多様なステージで様々なワインをサービスし、お客様に楽しんで頂いています。
  今後、ソムリエはさらに身近な存在になり、皆様の食生活での良きアドバイザーになっていくことと思います。

  • ソムリエのワイン選び、愉しみの演出を、より身近に

  これまでこのコラムを通して、ソムリエがお客様に最適なワインを選ぶ過程を、ほんの少しですが、説明してきました。
  ワインの産地や銘柄、味わいなどソムリエが持つワインの知識と、お客様の味の好み、性格、その時の体調や気分などに合わせて、1本のワインをサービスすることです。

  ソムリエによるワインの分析技術は、複雑ではありますがデータ化することは可能です。そして、お客様の味の好みもデータ化できれば、簡単に合うワインを選び出すことが出来ます。
  しかし味の好みは絶えず変化していきます。その変化を吸収・分析することは、現在ではソムリエ(人)しか出来ず、またソムリエ(人)の感覚で分析しています。

  私が生まれ育った愛知県は自動車産業が盛んで、多くの人々が関連企業で働いています。
  自動車工場では、ひと昔前の熟練工(職人)に代わって、多数のロボットが難易度の高い作業をしています。そのロボットには、高い技術を持った職人の動きが登録されています。
  職人の手の感覚をロボットが忠実に再現し作業をしていくそうです。

  ワイン選びを難しいと感じる方が多いのは、なかなか好みの味にめぐり合えないからではないでしょうか。
  ワイン文化がさらに広がるには、ワイン=難しいお酒というイメージを払拭しなければなりません。どんな味わいのワインでもその楽しみは無限にあります。500円のワインでも10万円のワインでも。
  ソムリエの技術と感覚を持ったロボットのようなものがあれば、どなたでも簡単に好みのワインを見つけられるようになるでしょう。

  ソムリエの仕事で最も大切なのは、お客様が愉しめる空間を演出することです。
  酒屋さんでワインを選ぶ時も同様で、まず愉しんで選び、そして飲みたくなる。

  自分に最適なワインに出会えた時、最愛の人に会ったような嬉しさを覚えます。
  そんな出会いの演出が、ソムリエのいるレストランだけでなく、近所のスーパーにまでもやってくる日は近いと思います。

  1年間本コラムをご愛読頂き、ありがとうございました。
  今後もワイン文化の発展と食文化の愉しみを提案していきたいと思っております。

 
シニアソムリエ 神谷 豊明
 
※ 1年間ありがとうございました。ワインコラムはしばらく休載いたします。
      近日中に、新たなテーマで再開する予定です。どうぞご期待ください。
 
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