「ヴァル・ド・ロワール地方」はフルーティーで早飲みタイプが主流のワインの産地で、「フランスの庭園」
とも呼ばれています。
歴史
1427年にシャルル7世が宮廷をロワールのシノン城に移し、1589年のギース公が暗殺されたことにより
ヴァロワ朝が終わるまで、ロワールはフランスの政治・文化の中心として、常にフランス史の主役の座
にありました。
ジャンヌ・ダルクが活躍したオルレアンもロワールの街です。
産地の特徴
全長1020キロメートル(新幹線で東京〜新山口までとほぼ同距離)というフランスで一番長いロワール
川に沿って、パリ南部のボース平野からフランス中西部のアンジュー地方までに広がる産地です。
ロワール川はフランスの第一河川で、フランスの中央山塊を源流に、ほぼフランスを横断するような形で
大西洋へとたどり着きます。
気候は非常に穏やかな所で、それゆえに15〜16世紀にはしばしばパリを離れてこのロワールへと宮廷
が移され、その名残で、今もこの地にはかつての王侯貴族の城が数多く残り、風光明媚な観光名所と
して栄えています。
ロワールワインは、穏やかな気候そのものが、ワインの味わいとなっており、全体的に優しい辛口から
甘口までバラエティー豊かなワインが生産されています。
味わい
フランス最長の1020kmにも及ぶロワール河の河口から上流へ400kmの間に、「酸味が若々しく軽快な
白ワイン」を造り出すペイ・ナンテ地区。「白・ロゼ共に辛口から甘口まで、赤は果実味溢れる軽やかな
タイプ」が中心のアンジュー&ソーミュール地区。「白・ロゼ・赤・スパークリングとバラエティー豊かな」
トゥーレーヌ地区。
「大陸性気候独特の気温変化が多く、地形により葡萄生育条件で、ワインの出来が大きく変わる」中央
フランス地区の4つのワイン産地に分かれています。
地元ロワール地方で山羊のミルクから作られるシェーブルチーズの酸味との相性は最高です。
近年の流行
自然派ワインと呼ばれる、ビオデナミ・生力学農法(農薬や化学肥料を排除し、動物の堆肥や植物を
煎じたものを使用、土壌の活力を取り戻し、最大限に発揮させる農法)で栽培された葡萄で生産された
ワインが注目を浴びています。
力強い果実味が特徴です。
ロワールワインは涼しげな気候を感じさせる爽やかな香りが印象的です・・・。