生産量の70%がロゼワイン。南仏の陽光が、さわやかなワインをこの土地にもたらす。
歴史
ローヌ川の東側、マルセイユ、サントロペ、カンヌ、ニースなど、地中海沿岸の観光名所の周囲にある
ワインの産地です。紀元前6世紀、フェニキア人によって初めて葡萄栽培がもたらされたのは、プロヴァン
スの今のマルセイユとされています。
プロヴァンスは、フランス最大のロゼワインの産地です。実にプロヴァンスの生産するワインの70%がロゼ
ワインで、25%が赤ワイン、5%が白ワインとなっています。
その理由は、プロヴァンスの気候が温暖で白ワインの原料の白葡萄より赤ワインの原料の黒葡萄の方
が栽培環境に適しているが、地中海沿岸は魚料理が主流で魚料理に合う白ワインが好まれるため、豊
富な黒葡萄を使用し、白ワイン造りの工程でワイン造りをしたためです。
黒葡萄を使用し白ワイン造りの工程でワイン造りをすると、黒葡萄の果皮の黒色が葡萄の果汁に染み
込み、ロゼ色になります。プロヴァンスの人は「たくさん採れる黒葡萄で、白ワインを造りたい」と思った
結果、ロゼワインが誕生したという感覚で、ワイン造りをしてきました。
味わい
この地で最もポピュラーなのが、サンソー種のロゼワインです。魚介のスープ「ブイヤベース」との組み合
わせが代表的です。ピザラディエール(トマト、オニオン、アンチョビのタルト)やラタトゥイユ(野菜のトマト
煮込み)などの料理にも合います。またムールヴェードル種によるバンドール地区の赤ワインも有名で、
仔羊のタイム風味とは格別の組み合わせになります。またマルセイユ近郊のカシス地区の少量の白ワ
インはピストースープ(バジル風味の野菜スープ)や、ルジェと呼ばれるイトヨリダイのポワレと申し分な
い組み合わせです。
近年の流行
レ・ボー地区で造られる、カベルネ・ソーヴィニョン種中心の赤ワインが、意外性があります。しっかりとし
た果実味と余韻の長さが、鴨肉や仔羊などのタプナードソース(オリーブ・アンチョビ・ケッパーのペース
ト)に大変よく合います。南仏の楽しみを凝縮した1杯と一皿になる事でしょう。
プロヴァンス地区はフランスにおける、葡萄栽培の発祥地と共に、フランス最大のロゼワインの
産地です。