北国の柔らかな陽射しが育む、比類なきエレガンス
ドイツワインの歴史
ドイツでのワイン作りの歴史は約二千年前、古代ローマ人が、故郷からブドウの苗木を持ち出し、北の遠征地に植えたのが始まりです。当時からすでに、フレッシュで味わい豊かなワインで有名でした。
西暦476年に西ローマ帝国が崩壊すると、その後ワイン作りは各地の修道院の手に。修道士たちは試行錯誤を繰り返し、ブドウ栽培から醸造に至るまで、新しいワイン作りの方法を自ら開発。しかし西暦1803年、ナポレオンによる征服で、ライン川左岸地域で、教会のブドウ畑は分割、売却され個人や地方政府のものとなりました。
19世紀末頃から、ドイツのワイン作りは学問的な見地から研究が進みます。
ドイツワインの歴史を一言で言うのなら「イノヴェーション・パワー(革新力)」。常に新しいものを求め続けているのです。新しいブドウ品種、1955年のドルンフェルダーと、1929年のケルナーなどは改良により生まれました。伝統的な品種リースリングやシュペートブルグンダーと共に、現在では重要な品種に。ドイツワインはその歴史と同様、変化し続けているのです。
1971年に改定されたドイツの新ワイン法律によって、消費者にもっと分かりやすくしようと、ラベルにぶどう畑名の表示の他に、ワインの性格および等級の表示が義務付けられました。ドイツワインはその品質によって大きく四つのグループに分けられています。
(1)ドイチャー・ターフェルヴァイン(Deutscher Tafelwein)
(2)ドイチャー・ラントワイン(Deutscher Landwein)
(3)生産地限定上級ワイン(Qualitatswein bestimmter Anbaugebiete=略称Q.b.A.)
(4)生産地限定格付上級ワイン(Qualitatswein mit Pradikat=略称 Q.m.P.)
生産地限定格付上級ワインは、さらに収穫時のブドウの糖度によって6種類の格付にグループ分けされています。ブドウ品種のキャラクターや熟成度、調和性、完成度などの点において、厳しい基準のもとで、検査が行われます。
産地限定格付上級ワインは、次の6つの格付に分類
【Kabinett (カビネット)】
成熟したブドウから作られた、バランスのとれた良質のワイン。
【Spatlese (シュペートレーゼ)】
通常の収穫期よりも遅い時点で収穫された、完熟ブドウを使用。しっかりした味わいのワイン。
【Auslese (アウスレーゼ)】
完熟したブドウから作られた高級ワイン。完熟していないブドウの粒は収穫時に取り除かれます。
「房選り」と呼ばれます。
【Beerenauslese (ベーレンアウスレーゼ)】
フルーティーで味わい豊かな甘口ワイン。
過熟し、貴腐菌がついたブドウの粒を選りすぐって収穫します。
【Trockenbeerenauslese (トロッケンベーレンアウスレーゼ)】
このワインは、ドイツの最高級ワインで、過熟したブドウに貴腐菌がつき、水分が蒸発して
干しブドウのようになった粒を選りすぐって収穫します。
ハチミツのように密度が高く、アペリティフもしくはデザートワインとして最適。
【Eiswein (アイスヴァイン)】
ブドウは凍った状態で収穫され、プレスされます。
そうすることによって、ブドウの果汁は自然に濃縮され、アイスヴァイン独特の非常にフルーティーな
酸味と甘味が際立った味わいが生まれます。
以上のように収穫時期の違いによって、葡萄そのものの糖度が高まるにつれてワインの甘味が増し、高級品質になっていきます。
近年の傾向
クラシック・セレクションというワイン法が2000年に誕生しました。簡単に言えば、上級品質の辛口ワインを確立する法律で、過去に多く生産されていた辛口ワインの復興を意図しています。
現在ではドイツ辛口ワインのブームが「アメリカ」「ヨーロッパ」を中心に広まっています。
今後、日本でも2〜3年後に起こるでしょう。
ドイツの辛口ワインの特徴は、酸味と果実味がとてもフレッシュで、食事との相性が良くレストランでも家庭でも楽しみやすい味わいです。特にリースリング種で作ったワインが人気も高く味わいにも「品」があり、価格も手頃です。
ドイツワイン「ルネッサンス」は、世界に広まっています。