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神谷豊明のワインコラム 第15回 

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  • アメリカ United States of America

  拡大し続ける生産量と醸造技術の躍進の国「アメリカ」
  アメリカのワイン生産量は年々増加し続け、現在世界第4位となっています。 ほとんどの州で生産されていますが、世界市場へ出荷されるワインは、カリフォルニア、ニューヨーク、ワシントン、オレゴン産のものです。特にカリフォルニアは全生産量の90%を占め、アメリカワインといえばカリフォルニアワインを想像される方も多いと思います。近年ではカリフォルニア大学の科学的な研究成果とヨーロッパの伝統的な手法をうまく取り入れ、ヨーロッパ産に負けない高品質ワインを造り出しています。
チャレンジ精神旺盛な生産者が多く、アメリカワインが世界をリードする日が来るかもしれません。

  歴史
  アメリカのワイン生産は異なる2つの道を歩んできました。
 ひとつはヨーロッパからの入植者が大西洋沿岸地域で始めた、アメリカ系の葡萄品種を主にヨーロッパ系品種とかけあわせ、ワインに適した新しい品種の葡萄を造り、発展させてきたもので、アレキサンダー、カトーバ、デラウェア、コンコードなどの葡萄が生まれました。
 もうひとつは、メキシコに入植したスペイン人がヨーロッパの葡萄を取り寄せワイン造りを行い、それをキリスト教宣教師が太平洋沿岸を北上し布教とともに広めていったものです。
こうしてアメリカでは19世紀中頃までにワイン産業が根付き、現在ではノースダコタを除くすべての州でワイン造りが行われています。その結果、アメリカはフランス、スペイン、イタリアに次いでワイン生産量の多い国となり、ヨーロッパを除けば世界一重要なワイン生産国となりました。


  アメリカ全土の生産量の90%を占めるカリフォルニア州のワイン
  サンフランシスコ湾からの霧が内陸部まで冷気を運び、しかも降雨量も年間を通して少なく十分な日照が得られるなど、カリフォルニア州の気候は、まさにワイン用の葡萄の生産に適しています。こうした恵まれた環境の中、ヨーロッパ系の葡萄がよく育ち、特に北部カリフォルニアのサンフランシスコ湾北側に広がるソノマヴァレー、ナパヴァレー一帯や、ロサンゼルス北西のサンタ・マリア・ヴァレー、さらに内陸部のセントラル・ヴァレーなどは上質なワインを産する場所として有名です。

  今後、「質」「量」共に期待されている産地ワシントン州のワイン
  太陽が1日17時間も照りつける夏、北極の寒気が何ヶ月も腰を据える冬・・・・。カリフォルニア州と同じ太平洋沿岸にあり、独特な気候条件を持つワシントン州は、アメリカ第2の葡萄の栽培地で、もちろん優れたワイン生産地でもあります。雪を頂くアダムズ山を見上げる、ワシントン州で最も涼しく最も古いワイン産地ヤキマ・ヴァレ−や、雄大なコロンビア川に育まれたコロンビア・ヴァレ−で生まれる上質のワシントンワインが、現在、アメリカ全土で注目を集めています。


  近代的な発想と技術を用いたアメリカワイン
  独自のワイン文化を育んでいます。

 
シニアソムリエ 神谷 豊明
 

※ 次回は12月3日に更新予定です。

 
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