歴史
カナダのワイン作りは1811年ジョン・シラーがオンタリオ州で始めたのが最初です。地図のようにカナダのワイン産地は大きく2つに分かれ、アメリカ、ニューヨーク、ペンシルベニア州の影響を大きく受けたオンタリオ州とアメリカ・ワシントン州の影響を受けたブリティッシュ・コロンビア州の2つです。お互いの産地は、異なった性格のワインを産出し成長してきました。
オンタリオ州
オンタリオ州はカナダ最大のワイン産地で、通常ワイン用の収穫は8月中旬から始まりアイスワイン用の収穫は2月中旬から1月初旬までと、収穫時期が長いのが特徴です。特にアイスワインを作ることができる地域は世界の中でも限られた地域だけで、アイスワインの発祥の地はドイツですが、そのほかにはオーストリアとカナダのみです。
12月になると「レイトハーベスト」といわれる種類のワイン製造のための葡萄から収穫されます。アイスワインの一段階前の甘口ワインがレイトハーベストです。
そして、アイスワイン用の葡萄は、この後寒さが一段と厳しくなるシーズンを待ち、マイナス10度前後の寒い日が数日続いたころに、収穫が始まります。
余談ですが、暖冬ですと甘さが少ないアイスワインになり、厳冬の場合は甘いアイスワインになります。なぜなら、収穫された葡萄は、カチカチに凍っています。そのままの状態で凍った葡萄から搾り取られた液体がアイスワインの原液なので、しっかりと水分の固まった葡萄から凍らない果糖エキスを取ることが甘さのカギとなります。
その後、葡萄のエキスは発酵し、熟成させ、琥珀色の液体に変わるまで、数ヶ月の時間を要し、約半年後にはアイスワインに生まれ変わります。
ワイン製造の技術と、乾燥した気候、真冬の寒さなど、極めて特殊な気候条件、地質条件が揃わないとアイスワインを作り出すことができません。
ブリティッシュ・コロンビア州
カナダの太平洋側にあるブリティッシュコロンビア州は、カナダで唯一のセミデザート(準乾燥)気候です。年間を通じて温暖な乾燥地帯です。また地質がミネラルを豊富に含んだアルカリ性で、このアルカリ性の土壌は葡萄育成に必要かつ重要な要素です。
コロンビア州は白ワイン・赤ワインの比率が80:20で白ワインが多く(オンタリオ州は60:40)ミネラルたっぷりの土壌で育ったリースリング種・ゲヴュルツトラミネール種などのドイツ系の葡萄品種が良く馴染んでいます。
カナダワインの売り方
アイスワインは、少量生産のため価格が高くレストランでもサービスする機会が少ないのですが、「レイトハーベスト」はアイスワインより価格がお手頃なため、気軽に飲むことができ、「狙い目」です。気軽に飲むことが出来ます。また、シャルドネ種を使った樽熟成の物。赤ワインはピノ・ノワール種がとても素晴らしくフランスのブルゴーニュの最上の物と間違えるぐらいです。フランスの同ランクワインの1/3ほどの価格で、仕入れることができます。
「カナダ」=「アイスワイン」はもう時代遅れです。