歴史
日本におけるワイン消費の歴史は文明開化の足音とともに始まりました。
ところが、西洋の香りを運ぶ「美酒」も、日本の食生活に馴染まず普及しませんでした。そこで、日本人の好みに合わせワインに砂糖を添加したところ、
滋養強壮飲料として普及していきました。日本のワインの消費はこの甘味葡萄酒(赤玉ポート)から始まります。
テーブルワインの消費に動きがでたのは1964年の東京オリンピックの頃からです。
以後、日本でのワイン消費は何回かのワイン・ブームを通じて急激に伸びた後、
足踏みをしながら階段を少しずつ上るように伸びてきています。
最初のワイン・ブームは昭和45年(1970年)の大阪万国博覧会を契機とした高度経済成長期の頃です。
海外旅行経験や食生活の洋風化が進むにつれ、ワインマーケットの開拓も積極的に行われるようになり、
ワインは急速に日本の生活に浸透し1975年にはワインの消費量は甘味果実酒を上回りました。
その後、「千円ワイン・ブーム」「一升瓶ワイン・ブーム」「ボジョレ・ヌーヴォー・ブーム」「チリワインブーム」などを経験しながら今日に至っています。
2005年のワイン消費量は約257千キロリットル(輸入ワインを含む)になり、10年前に比べて1.6倍になっています。
成人一人当たりの年間ワイン消費量はまだ約2.5リットルですが、今後さらに伸びが期待されます。
産地と特徴
北海道から九州まで日本各地で生産されていますが、山梨県が生産量ではトップです。
山梨には約90社のワイン製造会社がありますが、大手メーカーの数社がシェアの7〜8割を占めています。
- 山梨県 -
山梨で生産されるワインは約90社・1200余銘柄。
白は甲州種を中心にシャルドネ、セミヨン、デラウェア、赤はマスカット・ベリーA、カベルネ・ソーヴィニヨンなど外国の品種を取り入れ、
栽培に着手しています。さらに、醸造学や微生物の研究もトップクラスで、それぞれのワイナリーで個性豊かなワインが醸造されています。
特に日本一の生産を誇る勝沼町は32社のワイナリーが点在しています。日本のワインの中心的な産地です。
- 長野県 -
長野で生産されるワインは約20社。日本のワインのなかで、特に注目されている産地です。
「長野県原産地呼称管理制度」(2002年創立)が制定され、長野県産の葡萄のみの使用義務や、
細かい醸造方法の規制が明確になり、ワインの品質がさらに安定してくると思います。
塩尻の桔梗ヶ原が有名で世界のコンクールで数々の賞を受賞しています。
- 山形県 -
山形で生産されるワインは約11社。これからの品質の向上の期待できる産地で、
若手醸造グループで「勉強会」開く等、テイスティング能力の向上のためのセミナーや葡萄栽培の基礎講座の開催や、
県内ワイナリーの視察をしたり、お互いの技術や知識を磨き合っています。
山形のワインには、果実味の伴う特徴的な酸味があり、この酸味は、ワインの為の葡萄を意識して栽培されていることが伺えます。さらに、赤ワインについて言えば、タンニンが攻撃的ではなく、調和がとれています。
- 北海道 -
北海道で生産されるワインは約11社。日本最北のワイン産地で、使われる葡萄品種・栽培方法はドイツに似ています。十勝の池田町や富良野、浦臼、余市が良く知られています。白ワインの生産が主で、アイスワインも産出されています。
「ヨーロッパの歴史・技術に追いつき始めた銘柄も・・・
急速にその差は縮まっています。」